
月下美麗じゃのう
月の光に照らされるアテネ。顔は見えないが、その表情は恐らく硬いものなのだろう。隣にハヤテがいれば彼女の表情は綻んでいたのだろうが、今の彼女の隣には誰もいない。王族の庭園(ロイヤル・ガーデン)から外に出て、再び人との接点を持つようになったのだろうが彼女は一人。新しい執事が傍にいるが彼女は一人。心が一人ぼっち。なんとも寂しい姿だ。
そう考えると今のハヤテは彼女より幾分か幸せなのかもしれない。彼は莫大な借金を背負っているが、自分の感情を露にできる人たちに囲まれ、自分を気に掛けてくれる人がいて、さらには好意を持ってくれている人たちがいる。確かに彼は、アテネという1番失いたくない人を失ったが、その代わりに今まで手に入らなかった宝物が得られた。友情、信頼、好意など、どれもが幼少期の彼が渇望しても得ることが出来なかったものだ。
では彼女は?ハヤテという1番失いたくない人を失って彼女が得たものは?今現在の彼女の表情を見ると失っただけで未だに何も得ていないような気がしてならない。しかし、今は何もないけれど物語が進めばきっと彼女は宝物を得ることになるのだろう。まだ彼女の物語は始まってはいないのだから。
「黄金の城に連れていってください」
このセリフと彼女の絵がリンクしたのは偶然ではあるまい。何故なら彼女が今望んでいる事なのだから。はたして其処にたどり着くまでの間に彼女は幾つの宝物を得ることができるのでしょうね。
最近ちょびちょびとアテネがでてくるのぅ!嬉しいのぅ!!
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